イダルゴ州南部への日帰りツアー・・・メキシコの田舎旅

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Days 1
1日目

スポット1

プリスマス・バサルティコス

メキシコ

都市ウアスカ・デ・オカンポ、イダルゴ州

先週末にメキシコシティ発の日帰りツアーのガイド業務をしました。世界遺産プエブラや銀の町タスコといったメジャーな観光地でなく、イダルゴ州にある2つの小さな町を訪ねるマニアックなツアーです。天候が心配されましたので、本来はルート的に午後に行く自然観光を先に持っていきます。ニジマス養殖場の森(タイトル画像)に立ち寄り、プリスマス・バサルティコスへ。日本語に直訳すると「玄武岩のプリズム」という滝で、五角ないし六角形の石柱が重なる印象的な谷間に流れ落ちる滝を吊橋から眺めたり、滝つぼ付近から見上げたり、清涼感ある散策が出来ます。施設内はレストラン、プール、キャノピー、土産物店などが点在。入場料は駐車代込で100ペソ(約500円)です。

スポット2

アシエンダ・サンタ・マリア・レグラ

メキシコ

都市ウアスカ・デ・オカンポ、イダルゴ州

プリスマス・バサルティコスに程近い谷間に位置する18世紀の荘園。当時は銀の精錬施設と保管庫として機能していた美しい庭園と迷路のような地下空間を持つ建築で、映画やドラマの撮影に使われます。現在は全53部屋のホテルでもありますが、宿泊客でなくてもガイド付きの荘園観光が可能です。入場料100ペソ(約500円)です。

スポット3

ウアスカ・デ・オカンポ(ダウンタウン)

メキシコ

都市ウアスカ・デ・オカンポ、イダルゴ州

メキシコ観光省が主導する「プエブロ・マヒコ」観光促進プログラムは、各地の魅力的な町をプロモーションしており、現在132箇所が登録されていますが、ウアスカ・デ・オカンポは登録第1号の町となります。先住民のナウァトル語で「歓びの土地」という意味を持つウアスカ。町の中心であるサン・ファン・バウティスタ教会から散策に適した石畳の趣きのある街路が続き、沿道では行商の小母さんが様々な種類のきのこや山菜を売っています。湖に沈んだ荘園建築サン・アントニオ・レグラなど4つの荘園と鉱山を所有し、前述の教会を寄進したペドロ・ロメロ・テレーロ伯爵(スペインの貴族兼鉱山経営者)は、現在も続く国営質店(ナシオナル・モンテ・デ・ピエダ)を創設するなど、貧民の為にも莫大な富を使ったというメキシコの近代史など話ながら、田舎の雰囲気と穏やかな時の流れに浸って戴きます。

Days 2
2日目

スポット1

ミネラル・デル・モンテ(ダウンタウン)

メキシコ

都市ミンラル・デル・モンテ、イダルゴ州

ここからは2日目でなく、1日ツアーの午後の部となります。ウアスカから30分程南西に位置するミネラル・デル・モンテ(別名レアル・デル・モンテ)に移動。中央広場に面する聖ロサリオ教会。ウアスカの教会と同じく貴族で鉱山経営者であったペドロ・ロメロ・デ・テレーロ伯爵が寄進した教会で、元々は正面左手の鐘楼しかありませんでしたが、19世紀初頭に渡来してきたイギリス人鉱山労働者達により、右手の時計がついた鐘楼が寄進された歴史があります。小さな鉱山町の目抜き通りを買物などしながら、昼食レストランへ。名物のマス料理や鉱山風エンチラーダなどを楽しみました。

スポット2

メキシコ・サッカー発祥の地

メキシコ

都市ミネラル・デル・モンテ、イダルゴ州

1つの町の中で海抜2100~3100mと1000mの標高差があるミネアル・デル・モンテは、18世紀に周辺に複数の鉱山が発見され、メキシコ独立後1824年には、コーンウォール出身のイギリス人鉱山労働者が移住して来ます。ここでは彼ら英国人によりメキシコに齎された3つのものがあります。第一にメキシコの他所では見かけない屋根(スレート製の三角屋根)、第二に英国人鉱山労働者が坑内で腹ごしらえする為のミートパイ(パスティ)で、今ではパステと呼ばれてクラシックな挽肉とポテトのパイの他、メキシコらしい豆、鶏肉モーレソース、唐辛子とチーズ、フルーツの甘味系などの多彩なバリエーションで、イダルゴ州の名物となり、パステ博物館では自分で作る(試食代込で入場料35ペソ=約175円)ことも可能です。そして第三はイギリス人労働者が余暇にはじめたサッカーです。現在FIFAランキング11位。ここはメキシコ人が最も熱狂するスポーツの発祥の地。現在は彼らのサッカー場は姿を消し、簡素な碑が残っているのみですが、ここから9kmしか離れていない州都パチューカにはサッカー大学まで併設するメキシコ最古のクラブチーム、以前に日本の本田選手が在籍したクラブ・パチューカがあります。

スポット3

アコスタ鉱山

メキシコ

都市ミネラル・デル・モンテ、イダルゴ州

観光の最後はアコスタ鉱山で社会科見学(入場料55ペソ+写真撮影許可25ペソ)。各自ヘルメットを装着して坑道を進みながら専門ガイドさんから、当時の鉱山労働者の過酷な日常や作業内容などの説明を聞きます。坑道の最奥部では全ての照明を消して、暫し漆黒の世界を体験したり、敷地内に残る当時のエレベーターやトラックなど専門ガイドさんの説明を通訳しながら、約1時間ほど観光してミネラル・デル・モンテを後にしました。途中パチューカに寄り道をして、パステと珈琲で30分ほど談笑。参加したお客様は新聞社の駐在員、日本語教師などかしこ系(インテリ)でしたが、イダルゴ州の南部はマイナーながらも自然あり、植民地時代の荘園建築あり、町歩きあり、社会科見学ありと大変ご満足戴けたようでした。朝8時メキシコシティ発、夜7時帰着。 <終>

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