みんなが知らないサイクルロードレースの魅力 ツール・ド・フランス編

自転車——と聞いて真っ先に思い浮かぶのはどんなイメージでしょうか?
身近な交通手段、最近だと流行りのクロスバイク、アニメなんかだと弱虫ペダル、などなどいろいろあると思います。
ぼくも昔はそうでしたがこの頃は違って、自転車=サイクルロードレースのイメージが染み付いてしまいました。

魅力その1:エースを勝たせるための究極の団体競技

ロードレースはどうしても人数の多さから個人競技に見えがちですが、徹底した団体競技です。自転車の速度が速すぎて受ける風も強くなるため、選手たちは集団で動かざるをえません。そうやってできるだけ体力の消耗を防ぐわけです。

チームのエースただ1人を残りのメンバー8人がいかにしてゴールの手前まで引っ張っていくのか。この部分こそがロードレースの基本であり特徴になっています。

魅力その2:3つのジャージをめぐる戦い

ロードレースの難点は人が多すぎて誰に注目すればいいかわからないところです。そんな悩める視聴者たちを助けてくれるのが、成績トップの選手がつける別色のジャージです。
それぞれ左から山岳賞、(新人賞、)、総合トップ、スプリント賞、の部門ジャージとなってます。

簡単に説明すると、山岳賞は山登りが得意な選手。新人賞は割愛(あんまりレース的に目立たない…)。総合トップは優勝に最も近い選手。スプリント賞は一瞬の爆発力があるスプリント選手が、それぞれ着けてるとイメージするのが簡単です。

特におもしろいのが山岳賞とスプリント賞です。これを狙う選手は、同じように狙っている別チームの選手と協力してレースを運んでいきます。お互いポイント取るためにレースの土台作りは協力しよう! というのが選手の間で意思疎通されているそうです。

敵となる選手とも手を取り合わなければ勝利は見えてこない、利害が一致すれば敵チームとも協力する、というのが他のスポーツでは見られない特徴だと思います。